こんにちは。&KAGOMEスタッフです。
日本各地の豊かな恵みを、次世代へ。そんな想いから、産地や生産者を応援する新たな取り組み「めぐみめぐるAction!」が始まりました。
■「めぐみめぐるAction!」とは
カゴメは2010年より、“地産全消”をコンセプトにした「野菜生活100」季節限定シリーズを通じて、地域の果実の魅力をお届けしてまいりました。
こうした中、近年、農業はさまざまな課題に直面しています。
生産者の高齢化や担い手不足により農業を続ける人が減り、さらに気候変動の影響で野菜や果実の安定供給が難しくなっています。
こうした課題に対応するため、今後は産地応援活動をさらに進化させ、生産者と生活者がともに支え合える仕組みをつくることが重要だと考えています。
生産者と生活者がともに支え合う循環を生み出すことを目的に、「めぐみめぐるAction!」を始動!
生産者の声に寄り添い、生活者とともに産地を応援する取り組みを広げることで、地域の農業を未来につなげることを目指しています。
キーワードは「畑のめぐみを、未来に、ともに。」。
生活者がめぐみを楽しむことが、生産者や産地の支援につながる仕組みを「めぐみめぐるAction!」として展開し、地域の魅力を発信しながら、次の季節のめぐみをともに育む循環を広げていきます。
今回は、カゴメ社員が福島の地を訪れ、ブランド桃「福島あかつき桃」の生産現場を取材してきました。誕生秘話と記録的な苦境に立ち向かう生産者の方々の想いをお届けします。

■11年の歳月と「きゅうり農家」の知恵が生んだ奇跡
今でこそ「桃の王様」とも称される「福島あかつき桃」ですが、その歩みは決して平坦ではありませんでした。
もともとは国のプロジェクトにより、白桃と白鳳が交配して誕生した品種ですが、当初は果実が小さく、商品化の目処が立たず開発11年目でプロジェクトは打ち切りとなりました。
福島県独自で研究を続ける中、救世主となったのは地元のきゅうり農家さんでした。
「桃は肥料を抑えるもの」という当時の常識を覆し、きゅうりと同じようにたっぷりと肥料を与えたところ、見事にサイズアップに成功!
福島市の伝統行事「暁(あかつき)まいり」にちなんで命名されたこの桃は、まさに福島の執念と創意工夫の結晶なのです。

■過去に例を見ない試練。それでも「甘さ」は一級品
2025年の「福島あかつき桃」は、記録的な異常気象により、かつてない深刻な被害に見舞われました。
7月下旬、35℃を超える猛暑が約10日間続きました。この影響で桃の木の生育は止まり、収穫間近の果実が色づかない異常事態に。
また、8月初旬の豪雨により、過熟した果実が一斉に落果。製品化率は60%台まで低下し、選果場で基準外となる桃は例年の約2倍に達しました。
組合全体で2億5千万規模の損失という厳しい状況ですが、明るいニュースもあります。
高温と乾燥が続いたことで、糖度は非常に高い14%を記録。
収穫量は減ったものの、一玉一玉の品質は非常に高く、濃厚な甘みが凝縮されています。

■「当たり前」の裏にある、現場の緊張感
取材中、伊達果実農業協同組合 佐藤組合長は何度も強い口調で語られました。
「一年、数年がかりで育てる苦労を理解してほしい。あかつき桃は福島の誇りです。店頭では価格で評価されがちですが、そこに至るまでの努力を知ってほしいのです」
天候不順に加え、近年は熊やカメムシによる被害も拡大しています。
「桃は毎年同じように届くものではない」。自然と対峙し、数日単位で「収穫か、待つか」という極限の判断を迫られる現場の緊張感に触れ、私たちは生果一つひとつの価値と有難みを再認識しました。
記録的な困難を乗り越え、生産者の方々がプライドを持って育て上げた「あかつき桃」。その濃厚な甘さと、産地の想いをぜひ一口ずつ感じていただければ幸いです。

今後も「めぐみめぐるAction!」の取り組みに、ぜひご注目くださいね!
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