カゴメ便り
2020/07/02

カゴメ管理栄養士が質問に回答!~野菜・健康編~

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こんにちは、&KAGOMEスタッフです。
6月は食育月間でしたね。
<トークルーム>でみなさんから【食のプロに聞いてみたいこと】を募集したところ、多数のコメントをいただきました!
ありがとうございます♪

その中からいくつかの質問をピックアップし、~野菜・健康編~~お子様・食育編~の2つに分けて、カゴメ管理栄養士 上ノ堀が回答いたします★

こちらは、~野菜・健康編~です!

Q:夏バテ予防や効果がある、野菜や果物は何ですか?

A:旬の野菜や果物をおすすめします。
野菜や果物は、栄養価の高い時期と旬が重なっていることが多いです。
ほてった体を冷やす水分やカリウム、また、強い日差しから体を守るためのビタミン類も含まれています。

夏野菜…トマト、きゅうり、ピーマン、なす、オクラ、にがうりなど
夏の果物…すいか、もも、ぶどうなど

 

Q:旬の野菜はおいしいけれど、旬と旬でない野菜の栄養価に違いはあるのですか。

A:栄養価といっても、違いは野菜の種類によってさまざまです。
ここでは、夏野菜の代表「トマト」と、冬野菜の代表「ほうれん草」を比べてみましょう。

トマトでは、β-カロテンの差が顕著です。旬のものは、旬でない時期のものに比べ含有量に約2倍の差があるというデータもあります。(女子栄養大学調べ)。

ほうれん草では、旬の12月に採れたものに比べ、旬ではない9月に採れたものはビタミンCの含有量に約3~4倍の差があることを示しているデータもあります。日本食品標準成分表2015年版(七訂)では、「夏採り」と「冬採り」で成分値の記載が分かれているほど。季節によって栄養価の変動が大きい成分もあるのです。

※VEGEDAYより抜粋

 

Q:旬のお野菜を調理したいのはもちろんですが、冷凍のお野菜でも上手に栄養価を得られますか?

A:市販の冷凍野菜は、旬の時期に収穫した野菜を処理し、急速冷凍して作られています。
旬の栄養価の高い時期のものを、栄養価を失いにくい方法で加工されています。

 

Q:トマトのおいしさって栄養と比例しますか。

A:トマトのおいしさは、うま味、甘味、酸味のバランスになりますが、うま味はグルタミン酸(アミノ酸の一種)、甘味は糖、酸味はクエン酸・ビタミンCと関係します。

 

Q:果物の糖分が気になると言う人が多いですが、本当にそんなに多いのでしょうか。夏は食欲がなくなることも多いので、ジューシーな果物で小腹を満たしたいなと思っていますが…。

A:果物だけでは栄養バランスは偏りますが、果物に含まれる水分・カリウムが夏のほてった体を冷やし、果糖はエネルギーとして利用されやすく体への負担が少ないので、夏の健康維持に必要です。

 

Q:蒸し暑くなってきたので、毎日のお弁当も工夫しなくてはと思います。生モノや腐りやすいのは入れないようにしていますが、どのような点で気をつけたらいいか良いアドバイスをお願いします。

A:菌の繁殖を防ぐため、以下に注意しましょう。

■食材

・梅干しなど防腐効果のあるものを入れる
・ミニトマトはヘタをとり水気をきる

■調理する時

・調理道具の衛生管理
・肉や魚は中までしっかり火を通す
・味付けは薄味ではなくしっかり

■盛り付けの時

・素手でおかずにさわらない
・おにぎりはラップをつかう
・汁気をよくきる
・冷ましてから盛り付ける

※持ち運びの際は、保冷バックに保冷剤を入れるなど、涼しい環境での保管も注意しましょう。

 

Q:レンジで温野菜は、栄養素逃げますか?

A:電子レンジ加熱による温野菜は、水溶性ビタミンなど、栄養が水に流出しないため、栄養素が残りやすい調理方法です。

 

Q:お料理のあとに残った野菜を使うには、どうしたらよいですか?

A:スープやみそ汁、野菜炒めものを作る際に、残り野菜も加えて作ると、使い切れます。
家にある肉や野菜を炒めて、ケチャップで味付けしたケチャップ炒めは、ご飯のおかずにもなります。

 

Q:毎日、野菜ジュース1本のみで、350gの野菜と同等の必要な栄養素とカロリーなどの栄養が取れるのでしょうか?

A:生野菜、野菜ジュース、それぞれにメリットデメリットがあります。
野菜ジュースにすることで、リコピンやβカロテンは吸収率が高まりますが、ビタミンCや食物繊維などは減少します。
野菜ジュースは、原料野菜の全成分を含むものではありませんが、不足しがちな野菜を補うためにお役立てください。

 

Q:季節問わず便秘なので便秘対策が知りたいです。

A:便秘を引き起こす要因のうち栄養・食生活の面からは、「不規則な食生活」「食物繊維・水分・脂質などの摂取不足」などが考えられますが、便秘の原因により、食事の摂り方が異なります。長く続いている場合は、お医者さんにご相談ください。

 

Q:甘いものが大好きで、糖分の摂り過ぎが心配です。週に1回は、食べないようにしていますが、不十分な気がします。普段からできる対策が知りたいです。

A:食事とのバランスが大切です。食事で栄養がしっかり摂れている場合、間食の必要はありませんが、甘いものは気分転換や息抜きにも必要です。
ヨーグルトや果物、ナッツ類に置き換えるなど、食事の補いとして食べるものを選ぶと良いと思います。

 

Q:中性脂肪が多い人はどんな食べ物が良いですか?

A:脂質、糖質の多いもの、アルコールを控え、食物繊維を摂り、適度な運動も取り入れましょう。

 

▼~お子様・食育編~はこちら


今回非常に多くの質問をお寄せいただいたため、すべてにはお答えできず申し訳ございませんが、少しでも皆さんの生活・食育のお役に立てていればうれしいです。
いただいた内容はすべて拝見し、カゴメとしても、とても参考になりました。
たくさんのご投稿ありがとうございました!

本記事へのご意見・ご感想やいいねなど、お待ちしています。

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