カゴメ便り
2021/07/02

温室トマトでの受粉を外来種から在来種のハチへ~SDGsと関連したカゴメの取組⑥~

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こんにちは、&KAGOMEスタッフです。

SDGsと関連したカゴメの取組④の記事で、『カゴメ野菜生活ファーム』の取り組み、「生きものと共生する農場」についてご紹介しました。

カゴメは、自然の恵みを活かした企業活動を将来にわたり持続的に成長できるよう、こういった“生物多様性保全”の取り組みを積極的に続けています。

今回はその1つ、【外来種のハチを使用しない温室トマトの受粉】についてお話しします。

 

■風のない温室トマトの受粉

カゴメは1998年、生鮮トマトの生産・販売事業を開始しました。
生鮮トマトは温室で栽培していますが、温室には受粉の助けとなる風がありません。

そこで、大型の温室ではハチを使用します。
ハチがエサとなる花粉を集めるときに花を揺らすことで、トマトの受粉を促してくれるのです。

菜園の大型ガラス温室

菜園の大型ガラス温室

 

■外来種から在来種のハチへ切り替え

ところが、トマトの受粉に使用される外来種の『セイヨウオオマルハナバチ』が、在来種のハチに悪影響を及ぼす可能性のある、特定外来生物の候補に浮上。

カゴメは2004年5月、直接管理する大型温室で、『セイヨウオオマルハナバチ』から在来種の『クロマルハナバチ』へ切り替えを行いました。

当初この『クロマルハナバチ』の繁殖技術は確立しておらず、トマトの品質や経済性への影響も不透明でしたが、カゴメの後押しで技術開発が実現!

今では日本の生鮮トマト栽培の全量を『クロマルハナバチ』で賄えるまでになりました。

在来種のクロマルハナバ

在来種のクロマルハナバ

在来種の『クロマルハナバチ』には、これからもどんどんトマトの受粉を助けてもらいたいですね^^

 

今回ご紹介した取組は、SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」にも関連する取組と考えています。
カゴメは“陸の豊かさを守る”ため、生きものと共生する、サステナブルな農業の確立に向けた“生物多様性保全”の取り組みを推進してまいります。

コメント欄では、本取り組みへのご意見・ご感想など、お待ちしています。

 


SDGsと関連したカゴメの取組のご紹介

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