こんにちは、&KAGOMEスタッフです。
カゴメの契約農家さんを訪問し、カゴメジュース用トマト“凜々子”の栽培の様子をお届けする「生産者訪問日記」。
第3回目となる今回は、【もうすぐ収穫編】です。
収穫を間近に控え、凜々子はどんな表情を見せているのでしょうか?
栃木県小山市JAおやまの小平さんの圃場よりレポートします!
梅雨入りしたばかりの小山市周辺は、朝から雨模様。昼過ぎには雨脚が一層強まり、傘をさしていても濡れてしまうほど。半袖だと、少し肌寒さを感じます。
あいにくのお天気ですが、今回の取材はなんと!トマコミ担当 広告宣伝部 水野さんもご一緒してくださいました。
小雨になったのを見計らって圃場に降りると、カエルが得意顔でお出迎え。
画像(右)のように畑の通路などに水たまりができてしまうくらいの雨量でも、雨が上がって2時間もすれば、表面上はほとんど水がはけた状態になるのだそう。
これは、小平さんの圃場の土が排水性と保水性に富んだ、いわゆる“フカフカ”で良質な土だから。
「明日には畑に出て作業できるんじゃないかな?」とおっしゃっていましたよ。スゴいですね!
開花の最盛期が終わり、今は着果のピーク。青い実が枝もたわわに実っています!
一番果は、直径6~7cm程度の大きさになっていました。
雫をまとった凜々子たちは、雨の日だからこその表情。まるで生命力がキラキラと輝いているようですね。
実が赤く色づいてくるのは、6月末~7月初旬の見込み。
色がつき始めてから1週間ほど経った頃が、収穫のタイミングです。熟したものから順に、どんどん収穫していきます。
無支柱で栽培されているので、実が大きくなってくると、その重みで枝は横に広がり地面を這うように伸びていきます。
先月お邪魔した時にはハッキリ見えていた通路が、1か月後の現在はこの通り、枝葉に覆われつつありました。
こうして比べてみると、一目瞭然!収穫が始まる頃には、すっかり一面緑になっているかもしれませんね。
梅雨の時期に特に気をつけなければならないのが、「疫病」です。
疫病とは、低温・多湿を好むカビが原因で引き起こされる病気。一度発病してしまうと治療が難しいため、何よりも予防が肝心になってきます。
カゴメのフィールドマンはいち早く状況を見極め、必要に応じて契約農家さんに個別指導を行うほか、現地検討会やJAの担当者などを通じて注意を呼びかけます。
疫病の予防として、薬剤の散布は欠かせません。
梅雨時期は雨天が続くので、貴重な晴れ間を逃さずに作業することが重要なのだとか。
小平さんの畑では「枝分け」をしないぶん、一般的なトマト農家の2倍以上もの時間をかけ、株の中までしっかり浸透させるように丁寧に散布しているそうですよ。
農薬は、病気や害虫から農作物を守るために必要なものです。
契約農家さんには、散布記録を提出していただき、不適切な農薬使用がないかカゴメの担当者がチェックします。また、出荷に先立ち、食品安全部による残留農薬検査も実施されます。
出荷の開始に備え、7月上旬には「出荷会議」が行われます。
出荷会議とは、生産者が集まって凛々子の出来栄えを確認する会議のこと。
今年の出荷計画を決定する大事な会議であると同時に、収穫を前にして「さぁ、がんばって獲るぞ~!」と気合を入れる決起集会的な側面もあるのだとか。
出荷会議を経て、2017年のトマトシーズンは、いよいよラストスパートに突入します!
7月後半から8月前半にかけての出荷最盛期は、トマト農家さんにとって1年のうちで最も忙しい時期です。
まだ夜も明けきらない4時半に起きて圃場へ行き、日が暮れた19時に帰宅するという毎日だそうで、小平さんいわく「収穫が始まったら生活がトマト一色になるんです!」とのこと。
おいしいトマトジュースは、契約農家さんのそうしたたゆまぬ日々の仕事に支えられているのですね。
【第3回 もうすぐ収穫編】、いかがでしたか?
次回は、いよいよ最終回となる【収穫編】!
同じく小平さんの圃場から、ラストレポートをお届けします。
8月中旬公開予定ですので、どうぞお楽しみに♪