こんにちは、博士です!
わが子のように大切に育ててきたトマトたち。いよいよ収穫!というこの時期は、喜びもひとしおですよね。
収穫を目前にした「尻ぐされ」「病気」「害虫」などのトマト栽培のトラブルについて、その原因と対策を分かりやすく解説していきます。
もし今年、残念ながらうまくいかなかったという方も、この知識を来年の栽培に活かしていただければ、きっと素晴らしいトマトに出会えるはずです。一緒に学んでいきましょう!
■【生理障害編】トマトのお尻が黒くなる「尻ぐされ」

「順調に赤くなってきたと思ったら、お尻の部分が黒ずんで腐ったようになってしまった…」
これは「尻ぐされ症」と呼ばれる生理障害です。病気ではないので、他の果実にうつることはありませんが、見た目も残念ですし、何よりがっかりしてしまいますよね。
原因は「カルシウム不足」です。
トマトが大きく成長する時期にカルシウムが不足すると、細胞壁が弱くなり、このような症状が出てしまいます。
特に、真夏の高温期に土が乾燥しすぎたり、逆に水をやりすぎて根が弱ったりすると、根からカルシウムをうまく吸収できなくなってしまうのです。
カルシウム(石灰)を追肥し、4~5月の着果する時期に真夏並みの高温になる場合や梅雨明け後の高温期には1日3回(朝、昼、午後)を目安にこまめに水をあげてください。
■【害虫編】小さくても大敵!厄介な虫たち
次は、トマトを弱らせてしまう害虫についてです。見つけたら早めに対処しましょう!
●アブラムシ

新芽や茎の先に、緑色や黒色の小さな虫がびっしり…!これはアブラムシです。トマトの汁を吸って生育を妨げるだけでなく、病気の原因になることもあります。
見つけたら、すぐに対処:数が少ないうちは、テープに貼り付けたり、歯ブラシなどで優しくこすり落としたりするのが簡単です。
キラキラで寄せ付けない:アブラムシは光るものを嫌う性質があります。株元にアルミホイルを敷いておくと、寄り付きにくくなりますよ。
●ハモグリバエ(絵描き虫)

葉に、白い線で絵を描いたような跡が…!これは「ハモグリバエ」の幼虫が、葉の中を食べ進んだ跡です。見た目は面白いですが、葉の光合成を妨げてしまいます。
被害にあった葉は、摘み取る:見つけたら、葉の中に幼虫がいるうちに葉ごと摘み取って、ビニール袋などに入れて処分しましょう。被害の拡大を防げます。
●ハダニ
葉の色がなんだか薄くなり、カスリ状の白い斑点がポツポツと…そんな時は葉の裏側を確認してみてください。とても小さな赤い点々(ハダニ)が見えるかもしれません。
ハダニは高温で乾燥した環境が大好きで、あっという間に増えてしまいます。
葉の裏にも水をかける:ハダニは水を嫌います。水やりの際に、ホースや霧吹きで葉の裏側にもしっかりと水をかけてあげましょう(「葉水」といいます)。これだけでも、かなりの予防になります。
こまめなチェックが大切:とにかく小さくて見つけにくいので、毎日トマトの様子を観察する際に、葉の裏もチェックする習慣をつけると良いでしょう。
■【病気編】白い粉が…「うどん粉病」
葉の表面に、うっすらと白い粉をまぶしたようなカビが生えていたら、それは「うどん粉病」です。光合成ができなくなり、ひどくなると葉や茎が枯れてしまいます。
風通しを良くする:多くのカビは多湿を好むのに対し、うどんこ病の菌は、乾燥した環境を好みます。水やり不足で萎れ気味になったり、葉が混みあって風通しが悪いと発生しやすくなります。
初期症状のうちに対応:発生初期であれば、きれいな布で拭く、水で洗い流す等で、被害の拡大を遅らせることもできます。
収穫直前のトラブルは、本当に悔しいものですよね。でも、うまくいかなかった経験こそが、次への一番の学びになります。
今回ご紹介した対策を参考に、ぜひ来年もおいしいトマト作りに挑戦してみてください。