せっかく元気に育っているトマトが、強風で倒れたり茎が折れたりしてしまうのはとても悲しいですよね。トマトは成長するにつれて背が高くなり、実の重さも加わるため、実はとても風の影響を受けやすい野菜です。
今回は、家庭菜園でも手軽にできる、トマトを風から守るための基本的な対策をまとめました。「袋栽培」ならではのコツも紹介します。
■支柱の立て方を工夫する
一本の支柱だけで支えるのが不安なときは、構造を見直してみましょう。物理的な安定感を高めるのが近道です。

- 「合掌式」で揺れに強くする
2本の支柱を斜めに立て、上部で交差させて固定する「合掌式(A型)」にすると、横風に対する強度がぐんと上がります。隣り合う株の支柱と連結させて、列全体で支え合うようにするとさらに強力です。
- 支柱をしっかり深く刺す
基本ですが、支柱は30cm以上の深さまで打ち込みましょう。土が柔らかい場合は、少し斜めに補助の支柱を添えて「添え木」の状態にするだけでも安定感が変わります。
■誘引のやり方を見直す
茎を支柱に結びつける「誘引」にも、折れにくくするコツがあります。
- 「8の字結び」でゆとりを持たせる
茎をきつく縛ってしまうと、茎が太るときに紐が食いこんでしまったり、強風で茎の結び目に負担がかかり折れてしまうことも。誘引紐は、支柱にはしっかりときつく結び、茎には「8の字」を作って少し動くくらいの余裕を持たせて結ぶのがポイントです。

- 伸びた分だけこまめに固定する
トマトの成長はとても早いです。背が伸びて先端がふらふらしていると風の餌食になりやすいため、新しい節(花房が出る段ごと)をこまめに支柱へ固定してあげましょう。だいたい30cm間隔くらいが目安です。
■【袋栽培の方へ】手軽だからこそ注意したい転倒対策
袋栽培は便利ですが、プランターに比べて底が不安定で、土が乾くと軽くなりやすく、風で袋ごとゴロンと倒れてしまうことがあります。
- 「バケツ」にいれて安定させる
袋栽培用の袋は、底にマチがあるのでそれだけでも自立しますが、そのままバケツにすっぽり入れてしまうのも、安定させるには有効です。底面が広くなり安定するので、倒れにくくなります。
ただし、バケツの底に水が溜まると根腐れの原因になるため、バケツの底に穴を開けるか、こまめに排水を確認するようにしましょう。

- 置き場所は「壁際」が基本
袋栽培の場合は、できるだけ風当たりの弱い壁際に置きましょう。風で動かないよう、レンガやブロックで袋の周囲を囲って重しにするのも効果的です。
- 支柱を2点で固定する
支柱を土に挿しただけでは、大きくなった時に重心が高くなり不安定に。支柱の上部を物干し竿や建物の構造物に紐などで軽く固定しておくと、しっかりと安定するようになり安心です。

■環境作り:風の抵抗を最小限にする
風をまともに受けないための「逃げ」の戦略です。
- 適度な「わき芽かき」で風を通す
葉が茂りすぎると風の抵抗が大きくなります。不要なわき芽を取り除き、株全体の風通しを良くすることで、風をスムーズに通り抜けさせます。
- 「土寄せ」で足腰を固める
株元に土を高く盛る「土寄せ」を行うことで、根がしっかり張り、根元からの倒伏を防ぎます。
台風や爆弾低気圧など、明らかな強風が予想される前に、以下の項目をプロの視点でチェックしましょう。
袋栽培は移動が簡単なのがメリットです。
風が強い日だけは玄関の中や風の当たらない場所に避難させてあげるのも立派な対策の一つ。植物のしなやかさを活かしつつ、環境を整えてあげましょう。
また、栽培初期から風が強い環境であれば、支柱の周りに紐をらせん状に張り巡らせて草丈を低く抑える「行灯(あんどん)仕立て」などの仕立て方を検討するのも手です。植物のしなやかさを活かしつつ、環境を整えてあげましょう。
記事監修:カゴメアグリフレッシュ