トマト苗が大きくなるにつれて直面するのが「害虫トラブル」。
「せっかく実がついたのに、虫食いが…」
「葉っぱに白い落書きのような筋がついている…」
そんな経験はありませんか?
今回は、トマト栽培で必ず押さえておきたい代表的な害虫5選と、その具体的な対策をアプローチ別(物理・自然派・薬剤)に分かりやすく解説します!
■要注意な害虫5選
トマトによくつく害虫は、主に次の5種類です。それぞれの特徴と見分け方を知ることから始めましょう。
| 害虫名 | 特徴・被害の様子 | 発生しやすい時期 |
|---|---|---|
| ハモグリバエ(エカキムシ) | 葉の中に幼虫が入り込み、白い落書き(筋)のような跡を残す。進行すると葉が枯れる。 | 春~初夏(初期に出やすい) |
| アブラムシ | 新芽や葉の裏に群生し、栄養を吸い取る。ウイルス病を媒介することもあるため要注意。 | 春~秋(特に新芽の時期) |
| オオタバコガ(イモムシ) | トマトの実の中に穴を開けて侵入し、中をムシャムシャ食べる大食漢。一番厄介な存在。 | 初夏~秋 |
| コナジラミ | 葉の裏に潜む1mmほどの白い虫。触ると一斉に飛び立ち、すす病の原因にもなる。 | 夏~秋(乾燥・高温を好む) |
| ハダニ | 葉の裏に住み着き、栄養を吸って葉を白っぽくかすれさせる。クモの巣状の糸を張ることも。 | 梅雨明け~夏(乾燥期) |
■効果的な害虫対策(4つのアプローチ)

害虫対策は、一つの方法に頼るのではない、いくつかの手段を組み合わせるのが成功の秘訣です。
① 物理的に防ぐ(一番おすすめ・手軽)
まずは虫を「近づけない・中に入れない」環境作りが最も効果的です。
【防虫ネットを張る】
プランターや畝全体を覆います。一般的な虫には1mm目、非常に小さいハモグリバエやコナジラミをブロックするなら「0.6mm以下(できれば0.4mm)」の極細メッシュを選びましょう。
【黄色い粘着シートを吊るす】ハモグリバエやアブラムシ、コナジラミは「黄色」に引き寄せられる習性があります。株の近くに吊るすだけで、卵を産む前の成虫をしっかりキャッチしてくれます。
【シルバーマルチを敷く】
株元の土をキラキラ光るシルバーのシートで覆うと、アブラムシなどが上下の感覚を失って飛来しにくくなります。
② コンパニオンプランツ(自然の力で遠ざける)

トマトの近くに相性の良い植物を一緒に植えることで、害虫の忌避効果や益虫(味方になる虫)を呼ぶ効果が得られます。
【マリーゴールド】
独特の強い臭気で多くの害虫を遠ざけます。また、土の中の天敵「センチュウ」を退治してくれる効果も。
【バジル】
トマトと味の相性が良いだけでなく、コナジラミや蚊などを遠ざける効果があると言われています。
【ニラ・ネギ類】
病気予防(萎凋病など)と同時に、一部の害虫を忌避すると言われています。
③ 忌避剤(初期の予防に)
「まだ虫は発生していないけれど、予防しておきたい」という時期に活躍します。
お酢が主成分の忌避剤などが市販されており、収穫期でも使いやすくて安心です。
④虫が発生してしまったら・・・
虫の種類や画像などで、ホームセンターや園芸店でご相談の上、適切な園芸用スプレー等を購入して散布しましょう。
散布するときは、植物体全体がしっとり濡れるくらい、しっかりかけるのが基本です。
葉に白い筋を見つけたら、よく観察してみてください。
筋の先端(行き止まり)に小さくて黄色~緑色の幼虫(1~2mm)がいます。その上からピンセットや爪で「プチッ」と潰すのが一番確実な初期対策です。
跡が多すぎる葉は切り取って処分しますが、土に落とすとサナギになって復活するため、必ず袋に密封してゴミに出しましょう!

■日常のお手入れも立派な害虫対策!
毎日のちょっとしたお手入れが、結果的に害虫の住処を奪うことにつながります。
葉が茂りすぎると風通しが悪くなり、虫たちの絶好の隠れ家になってしまいます。
わき芽をこまめに摘み取って日当たりと風通しをキープしましょう。
また、水やりの際、たまに葉の裏をめくってみてください。
虫の卵や初期のアブラムシを見つけたら、ガムテープなどでペタペタと捕殺するのが一番の早期解決です。
日々の見回りやお手入れの際に、ぜひこのチェックリストを活用してください!
虫の早期発見チェックリスト
トマト栽培の害虫対策は、「早期発見・早期対策」が何より大切です。
毎日少しだけトマトの様子を観察して、小さな変化に気づいてあげることで、無農薬や最小限の薬剤でも十分に美味しいトマトを収穫することができますよ。
おうちのトマトが元気に育ち、たくさんの美味しい実をつけてくれますように!
記事監修:カゴメアグリフレッシュ