せっかく赤く実ったトマトが、雨のあとにパツンと割れてしまっていてショックを受けたことはありませんか?この現象は「裂果(れっか)」と呼ばれ、トマト栽培では本当によくあるお悩みです。
今回は、トマトの実が割れてしまう「2大原因」と、ベランダ・畑それぞれの環境で今すぐできる「雨対策」、そして「日常の管理テクニック」を分かりやすく解説します!
■トマトの実が割れる「2大原因」
そもそも、なぜ雨が降るとトマトは割れてしまうのでしょうか?理由は大きく分けて2つあります。
① 根からの「水のドカ食い」(急激な吸水)
乾燥した状態が続いたあとにまとまった雨が降ると、トマトの根は一気に水分を吸い上げます。
すると、実の内側が急激に大きく成長しようとしますが、外側の皮の成長が追いつかず、内側からの圧力に耐えきれなくなってパツンと弾けてしまうのです。
② 実の表面からの「水分吸収」(皮のふやけ)
トマトの実は、雨に直接濡れると、薄い皮の表面からも水分を吸収する性質があります。
雨に濡れ続けることで部分的に皮がふやけて弱くなり、そこからピシッと裂けてしまいます。
つまり、「土の急激な水分変化」と「実に雨が当たること」の2つを防ぐことが、割れナシトマトを育てる最大のポイントになります。
■すぐにできる「雨対策(物理的ガード)」
原因がわかったところで、まずは雨からトマトを物理的に守る対策をしましょう。
ベランダ栽培と畑栽培、それぞれの方法をご紹介します。
【ベランダ栽培(プランター)の場合】雨の日は軒下へ避難させる
プランター栽培の最大のメリットは「動かせること」です。雨予報が出たら、あらかじめ雨の当たらない軒下や、ベランダの内側に移動させましょう。
移動が難しい場合は、使わなくなった透明なビニール傘を株の上に固定したり、園芸用の支柱にビニール袋をかぶせて「即席の屋根」を作ってあげるだけでも、実が濡れるのを防げます。
【畑栽培の場合】「雨よけセット」の設置
畑のトマトには、ホームセンターなどで売っているアーチ支柱と透明ビニールを使った「雨よけハウス」が一番効果的です。上からの雨を遮るだけで、裂果は劇的に減ります。
また、株元の土をマルチや敷きワラで覆いましょう。雨がダイレクトに土に染み込むのを防ぎ、土壌水分の急激な変化を和らげてくれます。
泥跳ねによる病気予防にもなるので一石二鳥です。

■来年以降の対策「品種を選ぶ」
薄皮品種は裂果しやすいと思われがちですが、皮に伸縮性があるため、ほとんど裂果することがありません。
カゴメ「ぷるるん」など薄皮品種を選ぶのも、とても有効な対策です。

■日常の管理で差がつく「栽培テクニック」
特別な道具を使わなくても、ふだんのちょっとしたお世話の工夫で割れにくいトマトに育てることができます。
① 水やりの「一貫性」を意識する(乾燥させすぎない)
「雨が降るから、ふだんは水を控えめにしよう」とカラカラに乾燥させていると、いざ雨が降ったとき(または水やりをしたとき)のドカ食いが激しくなります。
日頃から「土の表面が乾いたら、たっぷり」水やりをして、乾燥させすぎないように!特にプランターは乾きやすいので注意しましょう。
② 雨が降る前の「早もぎ(収穫)」
天気予報で大雨が降ると分かっているなら、割れる前に収穫してしまうのも手です。
トマトは真っ赤になっていなくても、全体がピンク~オレンジ色に色付いていれば、収穫して室内の涼しい場所に置いておくだけで自然と赤くなります(追熟:ついじゅく)。味も十分に美味しくなりますよ!
③ 下葉を間引いて「風通し」を良くする
雨が降ったあと、いつまでも実や葉が濡れたままだと割れやすくなります。風通しを良くするために、一番下の実より下にある古い葉っぱや、混み合っている葉はハサミでスッキリと間引きましょう。雨が上がったあとに、実がすぐに乾く環境を作ることが大切です。
大雨の予報が出たら、手遅れになる前に以下のポイントをチェックしましょう!
雨が降る前の「トマトを守るチェックリスト」
※大雨が通り過ぎたあとも、土が乾くまでは水やりを少し控えめにして、様子を見てあげてくださいね。
ほんの少しのひと手間で、ピカピカで綺麗な完熟トマトがたくさん収穫できるようになりますよ。ぜひ試してみてくださいね!
記事監修:カゴメアグリフレッシュ
