こんにちは、博士です。
トマトはすくすく育っていますか?
日当たり・水やりに注意しつつ、芽かき・誘引もしっかりお願いしますね!
さて、今週の博士の畑の様子はどうでしょうか?
あ!ちいさな実が着いている株もありますね!
先週のテーマだった「花」があった場所に、ビー玉ぐらいの実が着きました!
これを「着果(ちゃっか)」といいます。
この小さな実はこれからどんどん大きくなっていきます。
やがて美味しそうな色に変わっていくことでしょう~
でもここで満足してはいけませんね!
博士の目標はおいしい実をたくさんつけることですから。
そのためには、トマトにも体力が必要です。
トマトの体力をつけるには、
ことに加えて、本日の内容である「しっかり肥料を与える」ことが大切です。
プロ農家さんがトマトを栽培するときには、土の状態・トマトの品種・育て方などによって元肥の量を決めます。さらに、天候やトマトの生長の様子をみながら追加で肥料を与えます。これを追肥(ついひ)といいます。元肥がなくなる前に追肥をすることで、トマトは絶えず必要な養分を吸収することができます。
家庭菜園でもこのように「肥料がなくなる前に追肥をする」ことがベストです。
ただ、品種も違えば土も育て方も違う。。。家庭菜園はなかなか計算通りにいきません。
それでは、追肥が必要かどうかはどのように判断すればいいのでしょうか?
それは、よ~~~くトマトを観察することです。
日々の小さい変化をいかにとらえるか!が成功のコツなのです。
~まずは葉を見て判断すべし~
葉の色を確認してください!
あれ?最初に比べて葉の色が黄緑色になってきた!
これは、トマトに必要な栄養(特に窒素分)が不足気味の時にあらわれる症状です。
そのまま放置しておくと、葉全体が黄色くなってしまい、生長も止まってしまいます!
まだまだ挽回できますので、葉が薄くなってきたと思ったら、追肥してあげましょう。
注意!「ぷるるん」などの薄皮トマトはもともと葉の色が黄緑色です。
この後に説明します生長点付近の様子を確認しましょう。
~生長点付近を注視すべし~
トマトの健康状態が最もよくあらわれる場所は、この生長点付近です。
品種によっても異なりますが、生長点10cm~15cm付近において、茎の太さが小指1本分ぐらいの太さかつ葉が大きく広がっている状態が健康な印といえます。
一方、肥料が足りなくなってきたトマトは、茎は細くなり葉も小さくなります。
こちらも放置しておくと生長が止まり、おいしい実がつきません。。。
急いで追肥をしてあげましょう!
注意!反対に、肥料をあげすぎても着果がうまくいきません。
生長点付近が指2本分以上になるなど太すぎる場合は、追肥を中止して様子をみましょう。
~速効性肥料と緩効性肥料を使い分けるべし~
ホームセンターなどでトマトや野菜向けの肥料がたくさん売られていますよね!
肥料には大きく分けて速効性(そっこうせい)と緩効性(かんこうせい)があります。
【速効性肥料】
トマトに与えるとすぐに効果があらわれる肥料です。
主に薄めて使う液体タイプが多いので、日々の水やり時に混ぜてお使いいただけます。
なにしろ効き目がはやいので、「葉の色がすでに薄い!生長点も細い!」という方には速効性肥料をお勧めします。ただし、トマトに吸収されたり水で流れたりで長持ちしないため、頻繁にあたえる必要があります。
【緩効性肥料】
速効性に比べてゆっくり効果があらわれ、その効果が一定期間続く肥料です。
主に固形タイプが多いので、土にさっと撒いて混ぜ込んでお使いいただけます。
効果が長持ちするというメリットがありますので、「まだ大丈夫そうだけど、怪しいな~」という方は緩効性肥料をお勧めします。
注意! 肥料はパッケージに記載された説明をご覧になって用途用法をまもって正しくお使いください。
来週は、「梅雨に気を付けたい3つのポイント」のお話です。
トマトは晴れの日が大好きです。どんよりとした天気が続く梅雨をいかに乗り越えるかは、栽培の成否にかかわってきますので、ぜひご覧になって実践してみてください!
それではまた来週~