こんにちは、博士です!
おうちのトマトは元気に育っていますか?博士のトマトたちは、実がつき始めましたよ!
さて、今回のテーマは『甘いトマトの作り方』です!
博士もスーパーで売られている高糖度トマトを買って食べてみたことがありますが、これがトマト!?というほど甘くてフルーツを食べているかのようでした。
そんな甘~いトマトを、家庭菜園でも作ってみたい!と思っている方も多いのではないでしょうか?
そこでよく知られているのが、「節水栽培」です。トマトを甘くするために、農家さんでも実施している方法ですね。
では、水を少なくするとなぜ甘くなるのでしょうか?
◆どうしてトマトは甘くなるの?
植物は、葉緑体と呼ばれる組織で水、二酸化炭素、光から糖やデンプン、酸素を作り出します。(これを光合成といいますね!)
葉で作られた糖は、茎や葉、根の生長や果実の肥大成熟に利用されます。果実に運ばれた糖は液胞と呼ばれる組織に蓄積し、トマトが甘くなるのです。
出典:ベジ・キッズ『考える力』プログラム
◆節水栽培とは?
トマトの葉や茎、根を生長させることや、果実を肥大させるためには水が欠かせません。
水やりの量を絶妙~な加減で少なくすると、果実内水分が減少し濃縮効果によって糖の割合が高くなるため、甘くて味の濃いトマトを作ることができます。
ただし、この水やりの加減がとても難しいのです!
博士も水やり量を半分にして栽培したことがありますが、生長の差は歴然!
左のトマト:節水栽培(普通の栽培の半量) 右のトマト:普通の栽培
収量は激減し、ほとんどが「尻ぐされ症」になってしまいました。
一般的に、尻ぐされの原因はカルシウム不足と知られています。しかし、水が足りないといくらカルシウムを与えても尻ぐされになります。
このように、節水栽培はリスクが高く、とっても難しい栽培方法なのです…
◆家庭菜園でもできる!トマトを甘くする方法
それでも甘いトマトを作りたい…という方もご安心ください!
家庭菜園ではなかなか難しい節水栽培以外にも、トマトを甘くする方法はあります!
1.日当たりの良い場所で育てる
前述のように、植物は光合成により糖を作り出し果実に蓄積します。
トマトの光合成には強い光が必要なので、できるだけ日当たりの良い場所を選んでみましょう。
2.水やりの量とタイミングを守る
植物は日光を浴びると根から水を吸います。
晴れた日は、朝に鉢の底から水がでてくるぐらいたっぷりとあげましょう。お昼に土が乾いている場合は、不足分を補ってあげましょう。
陽が沈むと植物はなかなか水を吸いません。夜間に土に水が多い状態だと過剰に水を吸収してトマトが甘くなくなってしまうので、夕方の水やりはひかえましょう~
また、水をあげすぎると甘さが減ってしまうだけでなく、裂果してしまうこともありますので、注意しましょう。
トマサポ!では、生長段階や天気によっておすすめの水やり量を計算してくれるので、参考にしてみてくださいね!
3.追肥する
特にプランター栽培では、生長に必要な肥料が足りなくなりがちで、甘さの源である光合成が弱まりやすいので注意が必要です。
天候やトマトの生長の様子をみながら追加で肥料を与えましょう。
追肥のタイミングについては、こちらの記事をご参考くださいね。
栽培の極意 Part3. 「追肥のタイミング」
甘いトマトを作る方法、いかがでしたでしょうか。ぜひ、実践してみてくださいね☆
そして、高糖度チャレンジにご応募いただいたみなさん、ありがとうございました!
どんな高糖度トマトが送られてくるのか、みなさんのトマトを分析するのが楽しみです。糖度ナンバーワン目指して頑張ってくださいね^^
※高糖度チャレンジ当選は、2022年6月中旬頃、当選者(挑戦者)の方へのみメールにてご連絡予定です。
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それではまた~!