こんにちは、&KAGOMEスタッフです。
2023年7月2日に開催した『オンライン栽培相談会2023』。
当日はLIVE配信の開始が遅れまして大変申し訳ございませんでした。
野菜事業部の片岡さんの栽培相談や、茨城県の契約農家さんの生中継など楽しんでいただけましたでしょうか?
&KAGOMEメンバーの投票でデザインを決めたカゴメトマトジュース90周年記念Tシャツのお披露目にも、たくさんのチャットコメントをありがとうございました!
LIVE配信ダイジェスト動画を公開しましたので、残念ながら視聴できなかった方や栽培相談のおさらいにぜひご覧ください。
LIVE配信ダイジェスト動画はこちらから
また、事前に、みなさんからたくさんの栽培のお悩みをいただいていました。お悩みの投稿をありがとうございました。
配信中にお答えできなかったものについて、すべての質問にお答えできず申し訳ありませんが、カゴメ片岡さんに回答いただきましたのでご紹介します。
これからの栽培にお役立ていただけますと幸いです。
Q:【トマト】 トマトは花の房みたいなのを何段まで育てればいいですか?
栽培法を見ると3段とか4段とか書いてありますが、何段もやると弊害があるのか聞いてみたいです。
A:トマトは多年生の植物ですので、樹が元気で気温があれば、何段でも育てる事が出来ます。屋外だと9月上旬くらいに摘芯してください。肥料はしっかり与えましょう。
Q:【トマト】 台風が過ぎるまでは、覆いはそのままでいいですか?
A:外して構いません。肥料袋などをかけている方がいますが、一番の目的は、霜を防ぐためと温度確保です。
今の状態ですと光が届きにくく温度で蒸れやすくなるため外しましょう。風対策はしっかり誘引する事、行灯仕立て等で重心を低くすることをお勧めしています。
Q:【トマト】 うどんこ病にかかってしまう。
昨年・一昨年と、旬を迎える頃(7~8月頃)に、うどんこ病にかかってしまい、生育・収穫ともにとまってしまいました。
連作障害もあるかもしれませんが、小さな庭の一角なので、植える場所を変えることも難しいです。
土の改良、育てている途中の対策などを教えて下さい。
A:ウドンコ病は、カビです。
梅雨明けに出やすいです(じめじめした後の乾燥後)。お酢や重曹などを使って、殺菌予防しましょう。また、葉かきをして、風通しをよくしましょう(実が赤くなったら、そこから下の葉をとっていく)。
茎がかなり茶色い場合は、ダニが発生しているかもしれません。葉の裏などを確認し、ダニが付いていないか確認してみてください。
連作障害の軽減等して、同じ科の植物をずっと植え続けない事が一般的ではと思いますが、なかなか難しい方もいらっしゃいます。牛糞堆肥をたくさん入れて、地力を高めましょう。
Q:【トマト】 トマトのそばにピーマンを植えたのですが相性が良いと言う情報と、同じナス科なので病虫害が発生しやすいという情報があります。
どの位離せば影響がないのでしょうか?
A:トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモは、同じナス科で病害虫が一緒のものが多いですので、同じ科のものを近くに植えない方が良いとされています。
特に私がジャガイモとトマトを近くに植えることは、お勧めしていません。ジャガイモは、地中にあるジャガイモを収穫するため、農薬を撒かない、病害虫が出ても気にしない人が多いです。そして、ジャガイモの方が先に収穫が終了するため、トマトに来てしまうことが多いです。
マメ科は、土を肥沃にさせる効果があるため、相性が良いです。
虫なども飛翔能力が高いため、離せばOKということではなく、早期発見、早期対策が重要です。
Q:【トマト】 あまるん育て隊として、地植えで栽培中。
芽かきなどしましたが、上にのびるより、横にひろがり、先には花が咲いていたので、葉のみの枝などカットして、3本支柱を使用し紐で8の字にむすび上に伸びるよう誘引しましたが大丈夫でしょうか?
どれが主軸かわからなくなりました、このままでよいでしょうか?
また雨よけ、防虫対策にネットまたはビニールをした方がいいでしょうか?
どのようなビニール・ネットを準備すればいいか、簡単に設置できる方法と注意点、あるいはビニール・ネットなしの場合の注意点もご指導お願いします。
A:株元から、何本かに枝分かれが停止していますね。そこからは、1本に出来ていると思います。ここから1~2本仕立てにするのも大変ですので、以下を行ってください。
①株元にワラをしく。病気を防ぐことが出来ます。
②肥料をしっかり上げましょう。枝分かれているため、肥料切れが発生しやすいです。
③雨除けにビニールをした方が良いですが、今の仕立て方だと難しいと思います。雨が降る前に、赤いトマトを確実に収穫しましょう。
Q:【トマト】 芽かきをしているつもりですがいつの間にか脇芽が伸び伸びになってしまいジャングルのようになってしまいます。
どうしたら綺麗な一本の背が高いものになるのか教えていただきたいです。
A:かなり良い土で栄養がきいていると思います。繁茂した状態ですと、病気が発生しやすいので、以下の対応をお願いします。
①下の葉を取り除き、幹をYの時にする。
②各1本を支柱に括っていき、脇芽をとっていく。脇芽は、葉の付け根に生えます。葉は、幹に対し90度ずつついていきます。
Q:【トマト】 ミニトマトを毎年栽培しているのですが、1段に付くミニトマトの花房の枝が1本だったり、3本だったりします。
これは品種によるものでしょうか?それとも栄養や日照条件で変わるのでしょうか?
昨年、多く花がついた花房を摘果せずにそのまま育てたら、一つ一つの実が小さくなってしまいました。ミニトマトの場合、一段の花房につける実の数はどのくらいが適切でしょうか?
A:品種の影響もありますが、カゴメ品種ですと10個前後/房が理想です。それ以上の場合は、肥料過多が原因です。
そのまま実を成らすと小さくなる場合が多いです。しっかり実を付けても、その後に房当たりの果数が少なくなったりもします。
Q:【トマト】 初めてのあまたんです。
あまりに枝が太くなったので、脇芽を伸ばしてしまいました。花はたくさん付いていますが、天候のせいもあるのか、花がポロポロと落ちています。
もういっぽうのあまたんは、そのまま成長させました。ベランダ用と書いてあったので、一方のほうはこれ以上背丈が伸びないのでしょうか?
先日実が一つ、尻腐れのようになって、落ちてしまいました。鉢なので、水が足りないのでしょうか?
A:あまたんは、カゴメのミニトマトで一番甘い品種です。特徴としては、樹ががっちりしていて高くならないこと。芯止まりが起きなければ、まだまだ伸びます。
あまたんは2本でも大丈夫です。ただ、1本と比較し水、肥料を欲するのでしっかり与えましょう。
花落ちは、水、肥料、光などが不足すると発生します。
Q:【トマト】 ぷるるんが、幹は細く、葉も細く少なく、花もあまりつきません。今後どうしたら良くなるでしょうか?
でかまるは、上手く育っているか良くわかりません。
A:ぷるるんは、皮が薄い分、葉色も薄いです。葉の色は気にしないで良いのですが、茎、葉ともに少し痩せていますね。光不足、根痛みが発生していると思いますので、高い位置に変更し、水を少し控え、液体肥料あげましょう。
でかまるについてですが、鉢当たりの植え付け本数が多いようです。移植してはいかがでしょうか?
Q:【トマト】 5月17日まで特に問題なく育ちましたが、5月30日の状況は葉に黄色黒の斑点が現れ、株は元気なし。
A:斑点細菌病が出ていると思います。樹が元気になれば、抑える事が出来ます。
藁も敷いて、保水を心掛けている事が立派です。
場所的に日影で湿度が高そうですので、水の量を控え、液体肥料を少量あげて樹の回復に努めましょう。
Q:【トマト】 葉っぱが黄色くなって枯れてきています。肥料不足かなと肥料もやりましたが…。悲しい。どこが悪いのかな
A:茎も太いですし、実もついていようですね。トマトの葉は、下葉から徐々に黄色く枯れていきますが、少し早いようです。
少し根痛みが発生しているかもしれません。まずは、黄色い葉を少し取り除きましょう。緑に戻る事はないですし、病気の温床になります。
Q:【トマト】 プランターと、袋のまま植える栽培とに二苗ずつ分けて育てています。同じ土、同じタイミングでの肥料、しかしプランターで育てているこの苗だけ葉の様子がおかしいのです。日当たりや湿度の関係でしょうか?葉が重なり合って密になっているところやこのような状態の葉は切ってもいいでしょうか?
最後に今は朝一回水やりをしています。昼から雨という場合は控えていますが、結局降らずに土がカラカラ、葉もクタッとなってしまった時、それでも慌てずに夕方、または翌日まで待った方がいいのでしょうか?ご指導よろしくお願い申し上げます。
A:黄色くなった葉は、取ってください。同じ育て方との事ですが、水の抜け方が違うのかもしれません。
茎も太いですので、今のところ問題ないと思います。
カラカラの場合は、水やりOKです。
Q:【トマト】 根切り虫と思われる現象が出ているので、根切り虫への対策方法を知りたいです!
現象:あまたん2株のうち、1株が生育が悪い(背丈が5~10cmくらい低い、全体的に小ぶり)一応、実は付き、色づいてきました。
A:根きり虫対策は、苗の段階で地際をかじられることが多いですが、今も起きていますか? 根きり虫は、夜中に行動しますが、昼は地中に潜っています。株周辺を掘ると出てきますので、捕殺しましょう。あとは、ペットボトルを輪切りにし、囲っても減らす事が出来ます。
2株のうち、5~10cmほど小さいとの事ですが、苗段階の時のストレスで多少差が出ているかもしれません。少し静観しましょう。
写真を見る限り、脇芽が延びていますので、整枝しましょう。
Q:【トマト】 ホームセンターで廃棄寸前だったかおりんを連れて帰りプランターに植えました。第一果房はすでに実になっていて、その実は着々と大きくなり、成長点も青々と元気な葉っぱになり復活したようです。第二果房の花が咲いたのですが着果することなく花がポトンと落ちてしまっています。第三果房以降に実をつけるにはどうしたらよいのでしょうか。第二果房は切取り、成長にエネルギーを回させた方がいいのでしょうか。 かおりんが復活してたくさん収穫できるようアドバイスをお願いします。
A:茎が細く、実を付ける体力がない状態です。第一花房の方に栄養を取られたためだと思います。勿体ないかもしれませんが、花を摘んで樹を元気にしてから、花を咲かせましょう。
Q:【トマト】 初めてのトマト栽培です。
大玉トマトの麗華の実の色が変色していました。初心者のため、どこに柱を立てるべきかわからず、実のつく方向に柱が立っています。トマトが柱に当たって変色したのか、病気かがわからなかったので、早めに取ってしまいました。
この場合、そのまま育ててもよかったのか、ご回答をよろしくお願いいたします。
A:右側の写真は当たり傷だと思います。
左側は、虫にかじられた跡です。
軽微な傷は、復活しますが、深いとそのまま腐ってしまいます。
右の写真であれば、もう少し様子を見ましょう。
Q:【ピーマン】 肥料は、どのくらいの間隔でやればよいですか?
アブラムシがついたのですが、どんな殺虫剤がよいですか。
A:肥料は3週間毎にあげましょう。ピーマンやナスは、第1果房を大きくすると、樹が大きくなりにくくなります。早めに収穫しましょう。
アブラムシ、厄介ですよね。早期発見早期退治が鉄則ですが、それでも減らない場合は、浸透移行性の農薬を使用するといっきにやっつけられます。
夏野菜が充実してくる季節!今回お答えいただいた内容を参考に引き続き家庭菜園を楽しんでくださいね^^
コメント欄では、栽培会の感想などぜひお寄せください。