こんにちは、&KAGOMEスタッフです。
カゴメ社員さんに担当業務を熱く語っていただく“カゴメの人”。今回ご登場いただくのは、那須工場・品質管理課の西和田さんです。
こんにちは、西和田です。
私は就活時に自分が働くことで誰かを喜ばせたい!誰かを喜ばせるなら食品メーカーだ!との考えで、カゴメに入社しました。
そして今、私はカゴメの那須工場にて品質管理を担当しています。
■品質管理の仕事とは
夏の那須工場の品質管理の重要な仕事を一言でいうならば、日々生産される「トマト加工品の品質を守る」こと。
具体的な内容としては、入荷時のトマトの品質評価をはじめ、その評価結果を元にした、各商品に適するトマトの配合割合の決定、製造条件の作成と製造部門への周知、そして製造された製品の分析や官能評価など多岐にわたります。
トマトの品質は、気温や降水量のばらつきによって大きな影響を受けるので生産地の気象の変化には常に注意を払っています。
極端な気温上昇や降水量増加があった生産地のトマトは、特に注意して使用方法を決定しています。
■加工用トマトの品質を予測する
トマトジュースの品質は使用するトマトの品質でほとんど決まってしまうため、どの産地、どの地域のトマトをどの割合で組み合わせるかがとても重要です。
しかし、トマト1つ1つの品質にはばらつきがあるため、数トン~数十トンものトマトをジュースにした時の全体の品質はジュースにしてみるまでわかりません。
そこで今、私たちは一部のトマトから全体を評価するための適切なサンプリングなど、「正しく効率的に評価する方法」の開発を進め、ジュースにする前に品質を予測しようとしています。
まだまだ取り組みを始めたばかりで十分な精度が得られていないのが実情ですが、より安定したおいしさを実現するため、さまざまな方法を試しています。
またカゴメでは、数値で表される各種分析値だけでなく、人間の味覚・嗅覚も用いて評価もしています。
この味覚・嗅覚による製品化の判断は、その敏感さを社内で認定された人間のみが実施しているんですよ。
■トマトのダメージを減らすための取り組み
一方で収穫から使用直前までのトマトのダメージを最小限にし、ロスを減らす取り組みも行っています。
契約農家さんの高齢化や人手不足への対策としてトマトの機械収穫化が進んでいます。
機械収穫されたトマトはバルクコンテナ※(約500kg入り)に入れられることもあり、従来の小型のコンテナで納品される手収穫トマトに比べてどうしてもダメージを受けやすく、その多くはロスになってしまいます。
このロスをできる限り少なくするために、トマトが耐えられる荷重や輸送中に受ける衝撃をそれぞれ測定し、どこを改善すべきかを調査しています。
いずれのデータもこれまで十分な測定経験がなかったため、測定方法から検討する必要がありましたが、社内外の協力を得ながら測定法を確立することができました。
トマト加工に関わる多くの人たちとチームを作り、1つ1つの課題を解決することで、契約農家さん、カゴメトマトジュースを楽しみにしてくださっているお客様、そしてカゴメで働く私たちそれぞれが嬉しくなるようなトマト加工事業を作り上げることに貢献したいと思っています。
※折りたたみ式の大型コンテナです。コンテナ内部に樹脂製のネットを取り付けています。
■仕事のリフレッシュはDIYで!
最後に、やはり“誰かを喜ばせたい!”という想いで作りました。
友人にも好評なDIYで作った作品です^^
コメント欄では、カゴメトマトジュースの品質管理について感想などをお待ちしています。たくさんのコメントをお寄せください♪
担当業務について熱く語っていただく”カゴメの人”。次回もお楽しみに!