最近注目を集めているGABA(ギャバ)は、私たちのカラダにさまざまな作用をもたらしてくれる働き者!
加齢などによって気になり始める「血圧」とも、大きな関係があるといわれています。
■そもそもGABAってどんな成分?
「GABAっていろんなところで目にするけれど、そもそもどんな成分なの?」
・・・と思っている方も少なくないのではないでしょうか。
その語感から、なんとなく特殊な物質をイメージしがちですが、実はヒトの体内にも存在するアミノ酸の一種。
正式名称は「γ-アミノ酪酸(Gamma-Amino Butyric Acid)」といい、神経の伝達に関与していることが知られています。
毎日の食卓にひんぱんに登場する野菜や果物にも含まれていて、私たちは日常的にGABAを摂取しているんですよ。
野菜の中でもGABA量が比較的多いのがトマトで、その含有量は100g(約1/2個)あたり60mg程度。
そのほか、じゃがいも、なす、温州みかん、ぶどうなどにたくさん含まれているというデータもあります。
どれも普段の食生活で馴染み深い野菜・果物ばかりですね!
身近な食べ物に含まれるGABAは、高めの血圧を下げる機能のほか、精神安定作用、記憶改善作用、糖尿病予防作用、腎臓や肝臓の機能を活性化する作用などが報告されています。
■世界中GABA研究をカゴメが解析しました!
私たちの健康との関わりについて、さまざまな角度から研究が進んでいるGABA。
カゴメは、GABAによる血圧への影響に着目。GABA摂取と血圧に関連する世界中の研究の中から、10本の論文を選び、メタ分析を行いました。
その結果、GABAを摂取すると、収縮期血圧と拡張期血圧が下がると結論づけられました。
なお、今回の解析で用いた「メタ分析」とは、適切な方法で実施された複数の独立した研究データを統合する手法のこと。
複数の論文の結果を統計学的にまとめるため、個々の独立した研究より信頼性が高い結果を得ることができます。
健康な人の血圧の目安は、収縮期血圧が140mmHg未満、拡張期血圧が90mmHg未満(診察室で測る場合の値)といわれています。
すこやかな毎日のためには、自分の状態を把握しておくことが大切!
血圧の測定を習慣づけ、GABAを含む食べ物を上手に取り入れながら明日への元気につなげましょう♪
※治療中の方や服用している薬がある方は、かかりつけ医など医療機関にご相談ください。
出典:
アンチエイジング・ヘルスフード(サイエンスフォーラム)
愛媛工技研究報告 No.35,1997 p98
厚生労働省 e-ヘルスネット 高血圧
薬理と治療 Volume 52, Issue 8, 901-926 (2024)