福岡県北九州市。関門海峡のほど近く、響灘に面した広大な敷地に、カゴメの生鮮トマトを育てる「響灘菜園」があります。
今回は、カゴメがどのような思いでトマトを育てているのか、そのこだわりをご紹介します。
■環境に配慮した栽培方法
響灘菜園は2005年にスタートし、今年で20周年を迎えます。 東京ドームもすっぽり入ってしまうほどの広大な温室で、年間約3000トンものトマトを育て、全国の食卓にお届けしています。
トマトは、養分を含んだ水を用いた「養液栽培」で育てています。 養分の配合や温室の温度・湿度は、すべてコンピューターが管理し、トマトがすくすく育つ最適な環境を保っています。

さらに、化学合成農薬の使用を削減するため、生物を利用した「生物農薬」を活用。そのほかにも、雨水を利用したり、環境に配慮した栽培方法を積極的に取り入れています。
■茎の長さは15メートルにも!
響灘菜園のトマトは、一本の茎から約200個もの実を収穫できます。その秘密は、専門スタッフによる細やかな「誘引(ゆういん)作業」にあります。
トマトの茎がまっすぐ上に伸びるように、紐をずらして誘導する誘引作業。約10ヶ月かけて育つ茎は、最終的にはなんと15メートル以上にもなるんです。 この作業のおかげで、収穫しやすい高さに実がつき、効率よく、おいしいトマトを収穫できるんですよ。

■経験と知識が光る収穫作業と葉かき作業
収穫作業では、スタッフがトマトの色や大きさをひとつひとつ丁寧に確認しながら、食べごろの実だけを収穫します。

また、トマトの生長を助ける「葉かき」という作業も欠かせません。光合成をして栄養を送る葉は残し、役目を終えた古い葉を取り除く作業です。 どの葉を残すべきか見極めるには、専門の知識や長年の経験が必要になります。

■人とテクノロジーのよりよいバランス
響灘菜園には、トマト栽培のプロである「Grower(グロワー)」がいます。気候の変化やトマトの生育状況を細かくチェックし、コンピューターに指示を出す、いわば栽培の司令塔です。
「トマトは生き物なので、思い通りにいかないこともあります。だからこそ、グロワーやスタッフの経験と熱意、そして最新のテクノロジーが最高のバランスで合わさることが大切なんです」と、響灘菜園の社長は語ります。

商品担当の鈴木さんからメッセージ
カゴメのトマトは「技術」「人」「自然」の力を活かして育てています。
大型菜園では、環境を整えるコンピューター制御(技術)、栽培のプロの判断(人)、受粉を助けるハチの力(自然)が合わさり、高品質なトマトをみなさんの食卓へお届けしています。
気象条件が従来から大きく変化する環境ですが、より多くのお客様にご満足いただけるよう今後も栽培技術を磨いていきます。
人とテクノロジーの力がひとつになることで、カゴメはこれからも安心・安全でおいしいトマトを皆さんの食卓にお届けしていきます。
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