みなさん、こんにちはミッティです。
今回は“乳酸菌”にまつわるおはなし第2回「植物性乳酸菌について」をお届けします★
乳酸菌には 植物性と動物性がある?
みなさんは、乳酸菌といえばまず、何が思い浮かびますか
ヨーグルトが思い浮かぶよという方が多いのではないでしょうか★
しかし、乳酸菌の働きで作られる発酵食品は他にもたくさんあります。
これらの発酵食品を作る乳酸菌を植物性乳酸菌と動物性乳酸菌とに分けて考えています。
植物性乳酸菌とは、普段、野菜や豆などの植物に棲んでいて、
その植物素材を発酵して漬物などを作る乳酸菌のこと。
一方で、動物性乳酸菌とは、牛のミルクといった、
動物由来の原料を発酵してヨーグルトなどを作る乳酸菌のことを指しています。
どちらも同じ乳酸菌ですが…その生育環境は全く異なっているんです。
お漬物と聞いてイメージできるように、植物性乳酸菌は塩分や酸分が高く、
糖分などの栄養も少ない、苛酷な環境で生育している乳酸菌です。
一方で、動物性乳酸菌はミルクなどの栄養分が豊富な、
棲み心地のよい環境で生育している乳酸菌なのです。
植物性乳酸菌と日本人は長―いおつきあい
お漬物やみそなどは、日本人が伝統的に食べてきた植物性の発酵食品ですよね
今でも日本国内では、多様な植物性乳酸食品が作られています。
なんと今から約1300年前にお漬物がすでに食べられていたという記録も残っているほど★
植物性乳酸菌は、日本人が古くから身体にとりいれてきた、なじみ深い乳酸菌。
日常的に植物性乳酸菌をとってきたことが、
日本人の健康長寿に寄与してきたのではないかと考えているんです。
植物性乳酸菌は 腸で生きぬく力が強い!
まず、摂取した乳酸菌が腸に届くまでの過程を解説しましょう。
口から入った食物は、胃酸やペプシンといった消化酵素にさらされた後、胆汁酸にさらされます。
その後、小腸に到達した後でも様々な消化酵素にさらされます。
摂取した食品には、病原菌などが含まれる可能性があるため、
ヒトはこのような殺菌作用がある物質で有害な者を排除しようとしています。
この作用は乳酸菌などの有益な微生物にも作用します。
乳酸菌が生きて腸まで到達し、ヒトに有益な作用を発揮するためには、
これらのヒトの殺菌作用に耐えなくてはなりません。なかなか過酷で長い道のりですね…
そこで、生きて腸まで届く力の強さを、植物性乳酸菌と動物性乳酸菌で比較した実験結果があります。
このグラフの高さがより高いほど生き残る割合が多いことを示しています。
緑色で示した植物性乳酸菌は、ピンクで示した動物性乳酸菌と比べて、
より生き残っている菌が多いですよね。
このように、塩分や酸分が高い過酷な環境で生き抜いている植物性乳酸菌は、
私たちのお腹の中でも力強い働きが期待できると考え、カゴメは注目しています。
さて今回は、植物性乳酸菌のおはなしを届けしましたが、いかがでしたでしょうか
次回は、カゴメが研究を進めている植物性乳酸菌「ラブレ菌」のおはなしをお送りします★
お楽しみに…