実になるおはなし
2023/12/27

「トマトピューレー×チーズ」はおいしいだけじゃない!一緒に食べるとリコピンの吸収率アップ

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トマトピューレーやトマトケチャップと相性のいい食材といえば、チーズ。
パッと思いつくだけでも、マルゲリータ、チキンのトマトチーズ煮、トマトチーズドリア…などなど、たくさんのお料理がありますよね。

“王道コンビ”といわれるこの組み合わせ、実はおいしいだけじゃないって知っていましたか?

トマト加工品とチーズを一緒に食べることによって、リコピンの吸収率がアップすることが研究によって明らかとなったんです!

 

■カゴメが研究!トマトとチーズの食べ合わせ効果

リコピンは、トマトやトマト加工品に豊富に含まれるカロテノイドの一種。強い抗酸化作用を持ち、さまざまな生活習慣病のリスクを低下させることが報告されています。

食品に含まれるリコピンがその生理機能を発揮するためには、まず、消化管から生体内に吸収される必要があります。油脂に溶けやすいリコピンは、植物性油脂や牛乳と同時に摂取すると吸収率が向上することが知られています。

 

 

チーズには乳脂肪が豊富に含まれていることから、トマトをチーズと同時に摂取することでリコピンの吸収が向上することが期待されますが、それを明確に示した報告はありませんでした。
そこでカゴメは、トマトとチーズを同時に摂取することによりトマトからのリコピン吸収率が向上するか否かを調査しました。

 

■リコピンの吸収率を比較実験。果たしてその結果は…?

カゴメの食健康研究所では 、トマトピューレーのみを摂取した場合と、トマトピューレーとモッツァレラチーズ(脂質 19.5 g)を同時に摂取した場合とでリコピンの吸収率を比較する実験を実施。こちらがその結果です。

 

 

トマトピューレーとチーズを同時に摂取した場合のほうが、トマトピューレーのみを摂取した場合に比べて、血中リコピン濃度変化量が有意に高値を示しました(図1A)。

また、リコピン吸収量の指標となる応答血中濃度曲線下面積(IAUC)※においても、トマトピューレーとチーズを同時に摂取した場合のほうが、トマトピューレーのみを摂取した場合に比べて、有意に高値を示しました(図1B)。

※応答血中濃度曲線下面積(Incremental area under the curve; IAUC)は時間経過にともなう血中のリコピン増加量の面積を示します。IAUCの数値が大きいほどリコピンの吸収量が多いことを表します。

 

 

トマトピューレー×チーズは、子どもから大人まで大好きな王道コンビ。
この2つを組み合わせることによっておいしくなるだけでなく、リコピンの吸収率までアップするなんて、まさに一石二鳥ですよね♪
トマト加工品を使ってお料理するときは、「チーズをプラス!」を意識してみてはいかがでしょうか?

みなさんの周りのトマト好きな方にも、カラダにうれしい豆知識としてシェアしてあげてくださいね☆

 

カゴメ便りでは、みなさんが気になる野菜の機能に関する疑問を募集しています。
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▼本研究について詳しくはこちら

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