こんにちは、博士です。
暑かった今年の夏、みなさんのトマト栽培はいかがだったでしょうか?
「みんなで作るトマトギャラリー2024」には、今年もみなさんが大切に育てたトマトの様子がたくさん寄せられています。
最近は、トマトや料理の写真に「最後の収穫です」といったコメントが添えられた投稿もちらほら見られるようになりました。
暦の上では秋が近づき、「トマトっていつまで育てられるの?」と気になっている方もいるかもしれませんね。
今日は博士がみなさんの疑問を解決します!
■トマトはいつまで栽培できるの?
トマトの生育に適した季節は夏ですが、多年生の野菜ですので、工夫次第では秋以降も育て続けることが可能です。その時重要になるのが、1日の最低気温です。
ほとんどのトマトは、気温が10℃を下回ると成長がストップします。
最低気温が10~13℃以上であれば、秋になっても栽培できますが、朝晩の冷え込みが厳しくなる時期には栽培を終える方がいいでしょう。
秋以降は、実が赤くなるのに時間を要します。
そして、1日のうちに25℃以上になる時間帯がなければ綺麗な赤色にならないことがあるので注意してください。
気温低下と同時に、日照不足も実がならない原因のひとつです。
秋以降もトマトを育てたい場合、日当たりをよい場所で、ビニール温室の中などで育てましょう。
■秋以降もトマトを育てるための工夫は?
トマト栽培を長く楽しむためには、追肥※1や製枝などのきめ細かい管理が必要となります。
栽培終盤では、葉が多く枯れ込んできたり、疲れてきたりして生長の勢いが弱まります。そうなると茎が細くなり、花や実が付かなくなるので、追肥や製枝という手間をかける必要があるのです。
樹が大きくなると栄養や水分を先端部まで吸収しにくくなるため、栽培管理は難しくなります。また、おいしさや大きさは夏と変わってしまうかもしれません。
凛々子®の場合は新しい芽が出なくなるので栽培には限界がありますが、わき芽が残っているなら、収穫済みの枝は除いて身軽にし、わき芽を伸ばすことは可能です。
大切に育てたトマト、せっかくならなるべく長く楽しみたいですよね。ただ、どうしても秋になるとトマトの生育は難しくなります。
今年のトマト栽培が終わった時にはこれまでの生長に感謝して、また来年のトマトシーズンを楽しみにしましょう♪
※1 追肥 生育に合わせて肥料を追加します。一般的には、第1段花房の着果から2~3週に1度の割合で追肥をしてください。固形肥料の場合、株元にひとつまみ程度が目安です。