こんにちは、博士です!
そろそろ夏休みが始まりますね~
親子でのおうち時間が増える方も多いのではないでしょうか。
そこで!今回は「植育」に詳しい飛石さんに、野菜を通じて親子で楽しみながら学べる方法を聞いてみました。
飛石さんはこんな人です!
飛石 希 さん
野菜を好きになる保育園べジ・キッズ(2019年)設立、べジ・キッズ『考える力』プログラム(2022年)の開発&販売を一から手掛け、保育士の資格も取得。
現在は、広告部宣伝グループに所属し、コーポレートブランディングや食育/植育の推進に従事。
ベジ・キッズでは「とびちゃん先生」の愛称で親しまれています。
▼野菜を好きになる保育園べジ・キッズ
▼べジ・キッズ『考える力』プログラム 五感でいのちの不思議を学ぶ
それでは早速、とびちゃん先生のお話をきいてみましょう~
こんにちは。とびちゃん先生こと、飛石 希です。
みなさん、トマトやパプリカ、ナスの生育はいかがでしょうか?お花や実がなり始めた方が多いのではないでしょうか。
トマトを栽培されている方は、もう実が赤くなっている!?かもしれません。
野菜たちの生長していく過程は驚きの連続で、その年の気候や環境で色々な顔を見せてくれるのが面白いところですよね。たくさんのトライ&エラーがあり、生命や自然の摂理を感じることができます。
さて、今回は特にお子様と一緒に栽培をしている方にお勧めな、栽培から派生した「あそび」や「観察」を、べジ・キッズ『考える力』プログラム一部からご紹介いたします!
■トマト、パプリカ、ナス、葉や茎をつかって絵の具を作ってみよう!
芽かきや葉かきをした葉や茎、尻ぐされなどの生育不良や虫や鳥に食べられてしまった実は、捨ててしまいがちです。
ちょっと待って!植物の不思議を余すことなく感じましょう!
今回は、この捨ててしまうものを使って植物がもつ「色」に着目してお子様と一緒に「色水あそび」や「絵の具」にしてみようと思います。
『捨ててしまうものを別のことに活かす』というのは、SDGsの観点からもお子様と一緒に取り組むととても良いですよ。
では、作り方のご紹介!
尻ぐされた部分や食べられた部分を切り落とし、残った実を使います。
・トマトやパプリカ・ナス(皮)をすりおろし器やすり鉢を使ってすりつぶします。
ポイント① トマトは種を避けておくとつぶしやすいです。
ポイント② ナスの皮や葉や茎はすり鉢を使うと良いです。
・つぶした実や皮や葉をガーゼや破れないキッチンペーパーなどを使って絞ります。
出てきた汁が色水になって絵の具になります。
尻ぐされたトマトを見つけても、すぐにはお子様と一緒に絵の具遊びにチャレンジできないときは、冷凍保存をしておくと良いですよ!冷凍して固くなったトマトはおろし器でおろしやすくなります。
ここで大事なのが、大人が全部準備しないことです!
「トマトの絵の具をつくるためにはどうしたらいいか?何が必要か?」を一緒に考えて、お子様のアイディアに沿って進めるのが良いです。
先ほど手順をお伝えしましたが、別の方法でも絵の具を作ることができるかもしれません!
お友達との遊びの中で何かをつぶして遊んだ経験がある子は、石を使うかもしれません・・ざるを使うかもしれません・・お子様の創意工夫を一緒に楽しんでみてください。
また、作業中は「どうなるのかな?」「何がでてくるのかな?」と声をかけてみましょう。
つぶすとどうなるか・・というのを知っているのは「大人」です。つぶすことで対象物がどうなるのかを、お子様に予測をしてもらう機会を持てると良いですね。
続いては!ちょっと難易度が高くなりますが・・
■トマトが赤くなる時期を予測してみよう!
トマトは、実がなってから真っ赤になるまでの期間に必要な温度があります。平均気温×日数(これを積算温度といいます)が概ね1,000~1,100℃になると収穫の時期を迎えられると言われています。
本当に積算温度が1,000~1,100℃になると赤くなるのか実験をしてみましょう。
・実がなった日から、気温(最高・最低)の記録をつけてみましょう。
・毎日、最高気温と、最低気温の平均値を出しましょう。
・実が赤くなったら、実がなった日から遡って、平均気温を足して積算温度を出します。さて、1,000~1,100℃あたりになるのでしょうか!?ドキドキ。
水やりを日課にするだけでなく、気温の変化の記録を日課にすることで、季節を数字で確認することができます。
このような植物の不思議を自分で解明していくことも、知的好奇心を刺激し、未来の博士誕生の一歩になるかもしれませんね。
カゴメ便りでもお知らせしましたが、この度、野菜を好きになる保育園べジ・キッズとべジ・キッズ『考える力』プログラムの活動を含む食育活動が、農林水産省主催 第7回食育活動表彰の「消費・安全局長賞」を受賞いたしました!
カゴメニュースリリース
農林水産省ホームページ
食育大会ホームページ
自然や生命を相手にすることで、お子様が自発的に考える機会が無数にあります。
野菜栽培やそこから派生する遊びを実践することは、子どもたちの心身・思考の発達を促す可能性を秘めているのです。
ぜひいろいろな角度から野菜栽培をお楽しみください!
野菜の絵の具づくりから、自然とSDGSの考え方を身につけられそうですね!
積算温度の計算は少し難しいですが、自由研究みたいで楽しそうですね。
とびちゃん先生、ステキな情報をありがとうございました~
自分たちで育てた野菜と共に、充実した夏休みをお過ごしください♪
それでは、また!