こんにちは、&KAGOMEスタッフです。
カゴメは商品を支える原料の生産者と、その地域の農業と繁栄に貢献し続けたいと考えています。
そのために取り組んでいる、農作業の機械化と人手のサポートについてご紹介します。
■最も負担が大きい収穫作業負荷を軽減する機械の開発
近年、農業従事者の高齢化や労働人口の減少が急激に進む地域で、農作物の栽培中止や規模の縮小など農業の衰退が大きな問題になっています。
一方でカゴメの国内ジュース用トマトの需要は、健康志向から増加しているのです。
農家にとって最も負担が高い作業は、収穫作業です。
そこでカゴメは解決策の一環として、国内の農業機械メーカーと共同で加工用トマト収穫機『Kagome Tomato Harvester』(KTH)の開発に取り組みました。
実際に導入してみると従来の手での収穫と比べて60%程度削減できました!
■導入地域の拡大で、全国の農家の負担軽減とトマト栽培の発展へ
現在カゴメが所有しているKTHは17台で、生産者への貸し出しで使用されているエリアは、茨城、栃木、福島、新潟、滋賀、広島、静岡、宮城、岩手、青森、山形、北海道と広範囲にわたります。
その他、国内トマト加工メーカー数社にも『KTH』を販売し使用いただいています。
2021年現在は、カゴメの国内加工用トマトの全作付け面積の26%(約75ha)でKTHが活躍!
稼働地域はどんどん広がっています。
■国内でのトマト収穫機実用化は『KTH』が初めて
実は、海外では以前からトマト収穫機は普及していたのです。
しかし、サイズが大きすぎて日本の畑に合わない…
国産トマト収穫機の開発は、2009年から約6年間もの期間を経て実用に至りました。
現在、国産向けのトマト収穫機はKTHだけ!
今後もさらなる農業サポートと発展を目指し改良を続けています。
■カゴメに関わる会社と協力し、農業の人手をサポート
農業の人員不足も課題です。
そのサポート策として、カゴメ加工トマトの輸送を担っている美野里運送倉庫株式会社(茨城県小美玉市)と連携し、『KTH』と収穫作業人員を同時に派遣する「収穫委託の取り組み」を実施。
農繁期の人員手配も農家にとって負担でしたが、その手間を減らすことでトマト栽培に専念いただければと願っています。
農業を支え続けることで、SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」にも関連する活動の一つと考え、これからも取り組みを続けてまいります。
コメント欄では、本取り組みへのご意見、ご感想などお待ちしています。
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